猫の発情期は1月~5月にかけてで、妊娠期間は約58〜70日と言われています。
3月あたりになると、どこからか子猫の声が聞こえてくる可能性が高くなります。
その鳴き声がどこから来ているのかを確認しても、すぐに触ったりするのはやめましょう。親猫が警戒して、子猫を育てるのをやめてしまうことがあります。
まずは子猫から離れた場所で観察し、30分以上子猫が鳴き続けているのに親猫が戻ってこないことがわかったら、保護するようにしてあげてください。
これ以上放置されてしまうと、生死に関わってきます。
この記事では、このようにして保護した猫をどのようにして育てれば良いのかを、流れに沿って説明します。
生後間もない子猫を保護した!育て方を流れで解説
生後間もない子猫を保護したらするべきことを、流れで解説します。
1.育てる覚悟を決める
2.体温を確保する
3.子猫専用のミルクを与える
4.排泄を手伝ってあげる
1.育てる覚悟を決める
保護をするのであれば、まずは「猫を育て上げる覚悟」をしてください。
子猫は1・2時間ごとに専用のミルクを与えて、体の温度を確認し、排泄物の掃除をしなくてはいけません。
「見捨てられないけど保護し続けるのは難しい!」という場合は、動物病院や保護猫のボランティアをしている団体に相談したり、SNSで呼びかけてみましょう。
ただし、保健所や動物愛護センターに連れて行った場合、数日以内に里親が見つからなければ殺処分になるケースが多いので、できる限りご自身で責任感があり信頼できる人を見つけるようにすると良いです。
2.体温を確保する
赤ちゃん猫は自分で体温の調節をすることができません。
放っておくと、低体温になり死に至ります。
まずは体の中心部分から手足に向かって優しくマッサージしてあげましょう。
もし体が冷え切っていて体温が上がらないと感じたときには、40度程度のお湯につけて、赤ちゃん猫の体温が戻るまでマッサージをしましょう。
3.子猫専用のミルクを与える
生後2週間程度の場合は2〜4時間に1回、2〜4週間程度の場合は4〜5時間に1回、子猫が飲みたがる量の子猫専用ミルクを与えます。猫の体は乳糖がうまく分解できないため、人間が飲む牛のミルクをあげると体に適応しません。
猫用のミルクは、買ってきたときに書いてある分量を守って作るようにしてください。
飲んだ量はメモして、毎日決まった時間に体重を計るようにしてください。
1週間に平均1日7〜13gが増えていれば正常に成長していると考えられます。
授乳するときは子猫専用の哺乳瓶やスポイト、針のついていない注射器を使います。
気管にミルクがつまらないように注意してください。ミルクを過度に押し出して与える必要はありません。
4.排泄を手伝ってあげる
赤ちゃんの猫は自分で排泄することができません。
ミルクを与える前と与えた後に、脱脂綿やティッシュ、ガーゼを使ってポンポンとお尻を軽く叩くことで、排泄を促してあげます。
こうすることでオシッコは簡単に出やすいですが、ウンチが出ない場合も、お尻をこする必要はありません。子猫の薄い皮膚を傷めてしまうので、優しくしてあげてください。
もし1週間以上ウンチがでない場合は、獣医さんに相談しに行きましょう。 ウンチが出たら、優しく拭き取ってかぶれを防いであげましょう。
生後間もない猫を拾ったら、慌てずに育ててあげよう
まだ目が開いていない子猫は、生後13日以内であることがほとんどです。
生後3週間がたち、歯が生えてきたことを確認してから、離乳食に移ります。
それまではミルクを与えるようにしてください。
また、猫の体温は生後1週間〜2週間までは32〜34度、そのあとは常に24〜27度を保つようにしてください。
お母さん猫の体温より高いと低温火傷をしてしまうので、子猫が熱から離れられるようにベッドを用意してあげると良いです。