ペットを飼うと言えば、ペットショップで購入するイメージが強い人も多いと思います。まだ生まれて数週間の小さい子猫や子犬が並んでいて、行くたびに飼いたいと思ってしまうものです。
もちろんペットショップで動物を選んでくるのも良いのですが、動物愛護センターや保健所から保護することのメリットはご存知ですか? この記事では、動物を保護することのメリットについて詳しく説明します。
猫を保護するメリット!ペットショップではダメ?
猫を保護するメリットとしてあげられる大きな理由は、「殺処分を減らせる」ことです。
ペットショップから購入するよりも、保健所や動物愛護センターから猫の保護を優先すべき理由は大きく分けて2つです。
- 猫が殺処分から救える命がある
- 卑劣な動物の生産が減る
少し詳しく説明します。
猫が殺処分にならずにすむ
日本では1年に4万頭もの猫が殺処分されているのをご存知ですか?
猫や犬は、保健所や動物愛護センターへ収容されてから、平均3〜7日後に殺処分されます。生かしておくには費用がかかるという理由で、送られてきてから1ヶ月も待たずに殺されてしまうのです。
収容される動物のうち、犬はほとんどが成犬ですが、猫はほとんどが子猫です。
ペットショップでは、多くの子猫や子犬が注目を浴びています。
確かに、子猫や子犬はコロコロとしていて可愛いです。
だからこそ、待っていれば飼い主候補は現れます。
日本で殺処分になっている猫は約4万頭です。そのうちの1万頭は、成猫です。
成猫は預けられた後、飼い主を見つけるのが難しいのは言うまでもありません。
反対に、殺処分されている4万頭の猫のうち、3万頭は生まれて数ヶ月の子猫です。
子猫が飼いたい場合にも、引き取ることができます。
保健所や動物愛護センターに収容されてしまった猫や犬たちの命は、数日間しか待ってもらえないのです。 どうしても赤ちゃんのうちから猫を飼いたい人にとっても、保健所や愛護センターから引き取らない理由はないと言えます。
卑劣な動物の生産が減る
猫や犬がコロコロと丸いのは生後3ヶ月ほどまでで、それ以降は一気に成長し、大人の姿になっていきます。
こうなると、猫や犬は一気に売れなくなってしまいます。こうして売れ残りの猫や犬たちは、半額以上の値段で売られたり、ブリーダーに返されたり、猫カフェに引き取られたり、実験に使われるなどの道を歩んでいきます。
そして、どうしても引き取り手が見つからない場合は保健所や愛護センターに連れていかれるのです。
動物を繁殖させる業者は、ペットショップに空きができないように、需要以上の子供を作り販売することで商売の売り上げを得ています。
人間が今のまま、ペットショップへの高い需要をキープする限り、命はいたずらに生産され、処分されてしまうのです。 「1つでも多くの命を無駄にしないために自分が動く」ことで、救われる命があるのです。