「保護猫を引き取りたい!」という気持ちは素敵です。しかし、猫を飼うためには受け入れる体制と、心の準備が必要です。
猫が生きていくには、飼い主の世話が必要です。「愛護団体に保護された猫はかわいそう」という気持ちだけでは、問題が解決できない場合があります。
なぜなら、「猫を何年も世話をする」ということは、自分が寂しいときや暇なときだけに限りません。
そして、必要なのは心の準備だけではありません。
餌を常備するのはもちろん、常にトイレを綺麗にしたり、落ちた毛を掃除する必要もあります。
自分が猫を受け入れる幸せが、必ずしも猫の幸せとは限りません。
この記事では、保護猫を飼いたいと思っている人が応募に至るまでに必要な、心と受け入れ体制の準備の方法をご紹介します。
保護猫の里親になりたいと考えている方は、是非じっくりとこの記事を読んで、本当に準備ができるのか、自分と向き合ってみてください。
保護猫を飼うと決めたときの準備方法!流れで解説
保護猫を飼うと決めたときの準備方法は、大きく分けると3ステップになります。
1.猫と暮らす自分の心と向き合う
2.実際に必要な費用を考える
3.猫を受け入れる環境を整える
それではそれぞれのステップについて詳しく解説します。
ステップ1:猫と暮らす自分の心と向き合う
猫を飼うということは、自分の暮らしに猫が増えるということです。
その猫と、数年間ずっと一緒に生活をすることになります。
家でゴロゴロと暇なときに遊び相手になってくれるだけじゃなく、疲れて帰ってきたときにもトイレを変えて、パートナーとデートに行きたいときにも餌を与えて、旅行に行きたいときには猫を大切にしてくれる親戚やペットホテルに預けていく必要があります。
自分が寂しいときや暇なとき、時間に余裕があるときに猫を飼いたいと思うのは普通です。自分が忙しいときや疲れているときにも、しっかりとお世話をしてあげられますか? 半年後の生活を思い描いて、「面倒だな」とか「難しいな」と思ってしまうなら、猫を飼うための心の準備ができていないということです。
ステップ2:実際に必要な費用を考える
猫を飼うときの年間の費用は、少なくとも4万円、場合によっては10万円以上すると言われています。
受け入れ準備をするときに必要な必需品は以下です。
- 猫用の餌:1000円〜1万円前後
- 猫用のトイレ:3000円前後
- ご飯や水用のお皿:2000円前後
- 爪切り:1000円前後
- 爪とぎ:5000円前後
- 首輪:2000円前後
- キャリーバッグ:5000円前後
- ブラシ:3000円前後
- ベッド:5000円前後
- キャットツリー:1万円前後
そのほかにも、感染症予防摂取や、ノミダニなどの害虫駆除薬、健康診断などにもそれぞれ5000円~2万円前後かかります。 今の生活がギリギリな人など、お金に余裕がなくなる可能性が高い人は、猫を飼うのは難しいです。
猫を受け入れる環境を整える
上記でご紹介した必需品を部屋に用意します。
しかし、ここで注意すべきなのが、住んでいる物件でペットを飼っても良いのかを確認することです。
特に賃貸物件の場合、ペットを飼ってはいけないことがほとんどです。
その場合、ペット可能物件に引っ越す必要があります。 隠れてペットを飼っているのが発見されたときには、強制的に立ち退きをさせられる可能性があるのでやめましょう。
準備ができたら里親の立候補をしよう!
上記の3ステップがクリアできたら、動物愛護センターや保健所に里親としての立候補をしてみましょう。
ほとんどの動物愛護センターでは、指定された受け入れ態勢をクリアしている場合にのみ受け入れが可能です。
譲り受けるための講義を受講する必要もあります。 愛護センターや保健所に連絡して確認してみましょう。