「保護猫の里親になりたい」「保護した猫を飼いたい」と考えるのはとても素敵なことです。
しかし、誰でも簡単に里親になれるわけではありません。なぜなら猫を物のように扱う人や、無責任に飼い始めてまた野放しにするような人がいるからです。
この記事では、保護団体から猫を引き受け里親になるための条件や、飼う前に考えたいポイントについて説明します。
保護猫の里親になるには条件をクリアする必要がある
保護猫の里親になるためには、一定の条件をクリアしている必要があります。
飼いたいという気持ちが大きくても、この条件を満たしていなければ飼うことはできません。
条件については保護団体により多少異なりますが、ほとんどの場合に同じです。
条件は以下の5点です。
1.猫を飼える物件に住んでいる
特に賃貸物件の場合はほとんどの場合がペットの飼育が許されていません。ペット飼育可能物件なのかを確認してください。不可能な物件な場合は、ペット飼育可能物件へ引っ越しをする必要があります。
2.完全に室内で飼育ができる環境である
以前まで猫は屋内と屋外両方を行ったり来たりすることが望まれていた動物でした。しかし現在では、猫を屋内限定で飼うことが推奨されています。理由は、感染症や事故、誤飲などの危険が大きいからです。
室内のみでじゅうぶんに生活させられるだけの環境が整っていることが求められます。
3.家族全員が猫を飼うことに同意している
家族の中に猫アレルギーの人がいないのか、猫を受け入れることに同意しているのかは重要なポイントです。「同居人の反対を押し切って飼ったけど、やはり許してもらえなかったから返す」などの可能性がある場合は里親として認められることはありません。
4.通うことができる動物病院を見つけて、治療を受けさせることができる
猫の飼い主になるということは、日々経済的にも負担がかかります。
毎日のエサやりやトイレ掃除などの他に、病気になったら病院に連れて行って治療をする必要もあります。治療費まで支払える金銭的余裕があるのかも重要な確認ポイントです。
特に野良だった猫は健康面が弱く、病気になりやすい可能性があることも理解しましょう。
5.最後まで責任を持って飼育することができる
保護猫はすでに一度不幸な体験をしてきています。もう2度と不幸な思いをさせないように、「欲しいと思ったから飼ったけどやはり飼い続けられなかった」などという無責任な行動をしない里親であることが求められます。
保護猫の里親になる前の確認事項
上記では保護団体から猫を引き取る場合の条件をご紹介しました。
この章では、猫を保護する前に確認しておくべき点について説明します。
本当に受け入れる体制が整っているのかを確認しなくては、里親だけでなく猫も幸せにはなれません。
チェックポイントは2つです。
1.必要な運動をさせてあげられるのか
猫は小さいナワバリがあるだけでじゅうぶん幸せに生活していくことができます。しかし、猫の種類によっては運動が必要な場合もあります。
おもちゃを使って遊んであげるなど、部屋の中で適度に運動をさせてあげましょう。
2.グルーミングを毎日行ってあげられるのか
毛が長い猫場合、適度にグルーミングをおこなってあげる必要があります。
やりすぎるとハゲてしまうこともあるので注意が必要ですが、なるべく毎日時間をとってグルーミングをしてあげましょう。
猫の里親になるなら責任を持って保護しましょう
猫を保護するからには、最初から最後まで責任を持って飼育する必要があります。
いっときの飼いたい気持ちで飼育をせずに、自分の置かれている環境と向き合ってから猫を迎え入れるようにしましょう。