親が周りにいないのに身を寄り添わせている子猫や、怪我をしている猫、途方に暮れている猫に道端で出くわして保護したものの、どうしたら良いかわからず困ってしまいますね。 この記事では、野良猫を保護してから飼うまでの流れをステップごとに解説します。

野良猫を保護してから飼うまでの4ステップ

野良猫を保護したらまずすることから飼うまでの流れは、大きく分けて4ステップです。

1.猫を温める
2.猫を動物病院に連れて行く
3.本当に野良猫なのかを確かめる
4.餌を与える

それぞれを少し詳しく解説します。

1.猫を温める

子猫を保護した場合は、まず適温で温めてあげてください。子猫は自分で体温調整をすることができないので、体が冷えないように冬場であればヒーターやカイロを使ってあげましょう。

拾ってきた猫なので判断は難しいかもしれませんが、生後1~2週間であれば30~34度、3週間目以降なら24~27度程度が適温です。母親の体以上に暖かいと、子猫が低温火傷をしてしまう可能性があるので注意してください。 体が汚い場合、シャワーを浴びせたりお湯につけたりしたくなることもありますが、猫は水が嫌いな場合が多いです。弱っている体にとってストレスやダメージの負担が大きいので避けるようにして下さい。濡れたタオルで体を拭く程度にすると良いです。

2.猫を動物病院に連れて行く

猫の健康状態を確認するために、動物病院に連れて行きましょう。
野良猫はノミやダニなどの害虫以外にも、人にもうつる感染症を持っている可能性があります。

害虫の除去に2000円前後、予防接種には大体5000円前後、検査に8000円前後かかることが多いです。 家に先住猫がいる場合は、当分の間は必ず隔離して生活させるようにしてください。

3.本当に野良猫なのかを確かめる

猫を拾ってきたことを警察や愛護センターに届け出ておきましょう。
首輪をしていなくても、マイクロチップが埋め込まれている可能性もあるので病院で確認してもらいましょう。

警察で「拾得物届出」を提出すれば、届け出た日から3ヶ月後までに飼い主が申し出なかった場合、保護した人が正式に飼い猫とされます。 また、拾ってきた場所を入念に確認して、母猫が探し回っていないかどうかチェックするようにしてください。

4.餌を与える

子猫の場合、目が開いていない場合と体重が400g未満の場合は離乳前であると判断します。
離乳前の子猫には、固形フードは与えてはいけません。
猫専用のミルクを与える必要があります。

ミルクは人間が飲むものを与えるとお腹を壊して下痢になり、脱水症状を引き起こしてしまう原因になります。万が一猫用のミルクがない場合は人間の赤ちゃん用のミルクを2倍に薄めて代用することもできますが、これはあくまで一時的な方法です。次の日からは必ず猫用ミルクを与えてあげてくださいね。

400g以上の子猫や成人した猫は、「総合栄養食」や「高栄養価タイプ」と記載されている固形フードをあげて大丈夫です。子猫なら、「子猫用」を選んであげてください。 特に子猫は1度にたくさんのミルクを飲んだりご飯を食べることができないので、毎日複数回に分けてご飯を与えるようにしてください。

保護猫は慌てずにしっかりケアしてあげましょう

保護猫を飼うまでのステップを4つ、流れにそってご紹介しました。
猫を保護してきたら、慌てずに対応してあげてください。

万が一理由があって飼い続けられない場合は、近所に声をかけたりSNSで拡散したりして、里親を見つけてあげることができます。

まずは目の前の命を、大切に扱ってあげてくださいね。

 

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